竹久夢二2015/05/10 11:48

 竹久夢二が好きだ。
 我ながら渋い趣味だなぁと思う。企画展や記念館にたびたび行っているが、そこで若い人に会った記憶がない。
 興味を持ったきっかけは、祖母が好きだったと母から聞かされたから。若い頃東京で暮らしていたことがある祖母は、茨城の農村で育った私にはいつもハイセンスに見えた。いつもは畑に囲まれた家でモンペで暮らしているのに、街中に出かけるとなれば薄いピンクのツーピースにウィッグを纏って颯爽と歩いた。立ち居振る舞いもきれい。周りのおばあちゃんにはそんな人はいなかった。
 その祖母が他界した後、笠間の美術館で『夢二展』があった。美人画も良かったが、デザイン画に惹かれた。庶民的なモチーフ。モダンでかわいい。美人画も独特。黒目の大きい、表情もいろいろにとれる顔。つかみどこのない表情が、印象に残る。
他にも、季節ごとに出していた絵葉書や、本の装丁。『宵待草』。詩歌。マルチクリエイターだよね。今見てもハイセンスだと思った。生まれる時代が早すぎた、って言う人がいて、本当にそうだと思った。だから埋もれずに済んだのだけど。
 東京の竹久夢二美術館、金沢湯涌夢二館(金沢旅行の記事でもすこし書いた)、岡山の夢二郷土美術館。近くに行けば足を運んでる。竹久夢二伊香保記念館もそのうち行くんだろうな。行くなら9月。『黒船屋』を見ねば。

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