[ CANAL CAFE ]2011/05/02 23:34

 神楽坂を下って行って外堀通りと外濠に突き当たったところ。名前のとおり「運河」のような眺めのカフェ。本格的な「レストランサイド」・気軽なセルフサービス・オープンカフェの「デッキサイド」、ボート乗り場と併設で、いろいろなシュチュエーションにいいだろうなぁと思う。

 季節の変わり目か震災ニュースで食傷になったのか、最近体調が思わしくなく、かといって休日に家の中だけですごすと気も滅入る。なので今日は夕方近くなってこのカフェを目的に出かけてみた。
 デッキサイドで青空のもと、コーヒーを飲みながら、本もだらだら読みながらしばらく過ごした。風は少し冷たかったけど、日に当たるというのは気分的にはかなりの心地よさ。(セロトニン値が上昇するそうな。)外濠の中にあるデッキだから人が歩くたび机や椅子が揺れる。「地震酔い」じゃない揺れがなんだか心地よかった。

 今年はあんな特異な出来事があって、被災していない人でも知らず知らず心にストレスを溜めていたりするんじゃないだろうか。近年ブームだった「癒し」は今こそ必要なんだと思う。一人ひとりがいつも以上に心の健康に気を使わなければ。社会全体の復興支援もそこが土台じゃないかな。

 今年は逃したけれど、この辺りの外堀通りに沿って続いている桜が綺麗な頃に来たらそれも良かっただろうなぁ。

CANAL CAFE
http://www.canalcafe.jp/

絵に描いたようなチーズ2011/05/05 23:41

 「チーズのイラスト」という言葉でたいていの人が思い浮かべるのがこんなのじゃないだろうか。ディズニーなんかに登場するようなあの形のチーズ。。

 吉祥寺のアトレを歩いていて目の中に飛び込んできた、コレ。(実際は30センチを超すかなり大きいもの)

 特に白黒の、点と線を組み合わせて描かなきゃいけないイラストってさ、どうしても描く対象を工夫しなきゃなんないんだよね。普通の、四角いチーズをパッケージとか無しで中身だけ書こうとしたら。消しゴムだか豆腐だか分からん!てな具合になる。じゃあチーズにしか無い独特の形をしたものを描けば通じる、ってことになる。
 まー、記号化されて頭ン中に刷り込まれてるなって実感したわけだ。

 偉そうに言ってるけど岡本太郎氏の『今日の芸術』の「符丁の魔術」という項目に描かれていた話を思い出したから。『生誕100年 岡本太郎展』(~5/8まで)を見に行って買った文庫版。
 先日、渋谷駅に飾られている大壁画『明日の神話』の下の方に福島原発事故を彷彿とさせる絵が付け足されているニュース。
あの絵はあまりに印象深い。ただ、あの絵は原爆を描いたもので、原発ではない。
 もちろん他人の絵に勝手に手を加えれば罪であるが、岡本氏本人が見たらどう感じるんだろう。
 そういう行動を人に起こさせる絵だということ、作品が今日に即して生き続けている、そういう見方もできるのか。


 そして私はといえば。符号化されたチーズの絵を眺めながら、この形のチーズを一度食べてみたいなぁなんて思うだけなんだけどね。

東京国立近代美術館 『生誕100年 岡本太郎展』
http://taroten100.com

帰省2011/05/17 22:02

 相方(恋人)と茨城県南部の実家に行った。

 一緒に住む前にまずはごあいさつ、というわけなのである。両親とごはんを食べて実家に一泊、私の育った環境や学校や風土を見ておきたいという旅だった。
 実家は農村地帯、兼業農家である。家の裏には田畑が広がる。家屋自体は小高くなった丘に建っていて、裏手の田を見下ろすことができる。東京で育った相方は周りに広がる自然に感激している様子。田んぼに下りて行って水面をじっとみている。私もなにげなくその様子を見ていてふと足元のシロツメクサに目をやると。四葉のクローバーが。27歳まで住んでいたが、今の今まで実家の敷地で四葉は見つけたことがなかった。それがどうしたことだろう。

 『ハチクロ』の略称でおなじみの漫画、「はちみつとクローバー」。学園青春ラブストーリーなんだけど、最後のシーンでこのタイトルの意味が分かる。(これから読む方、ごめんなさい。)純粋に人を想うことそのものの大切さ。それが主人公の男の子の未来を作っていくんだろう。なんて事を思いながらね。
 私は見なかったが、相方は野生のキジがつがいでその田んぼに降り立っているのも目撃したという。一匹ならたまに見たけど。この短い時間になんて強運な人なんだろう。この人は、我が家に祝福されてるんだろうね。

 クローバーは押し花にした。この日を忘れないようにありたい。

パンダよりナマケモノが気になる。2011/05/24 23:07

ナマケモノ、せっせと甘える。
 最近の最大関心事。ナマケモノ。
 ああー何だってまた流行に逆行したものが好きなんだろうね。このあまのじゃック!精神。

 事の起こりは、ナマケモノの毛並みに似ていると相方が言われたこと(笑)
 『ダーリンはナマケモノ』・・・妄想爆走中。

これだけでも相当面白い字面だけど(ゴメン)
 妙に気に入って(気になって)しまい、いろいろネット検索してみた。
 その名の通り早く動けない(極小食、省エネ)。自然界ではかなりの割合で鷹のエサになっている。排便以外のほとんどを木の上ですます。寝ている時間が長い。動かないので苔などが体に生え、擬態にもなっている。哺乳類なのに変温動物。泳ぎは得意。

 いやまてよ、寝ている時間が長いのにその間ずっと木にぶら下がってるわけでしょ?
 じゃあ、怠けてないじゃん!

 一度お目にかかりたいものだ。都内では上野動物園にナマケモノがいるそうだ。・・・正直、パンダより気になる。

『Sicko』マイケル・ムーア監督2011/05/26 00:02

 保険証がなかったらどうなる?もちろん医療費全額負担になるわけで。えらい高額。入院なんてとてもとても。

 アメリカに国民健康保険制度が無かったなんて。ヨーロッパに入院や診察料の個人負担が無い国があるのは知ってたけど。
 国保が無いなんて恐ろしい。年18000人が治療を受けられずに亡くなるという。入院費を払えないから病院に捨てられる入院患者。自分で保険に入っていても、交通事故で救急車を使うのに「事前申請が無い」という無茶苦茶な理由で保険会社から保険が出ない。などなど。たくさんの悲惨な事例が紹介されている。

 映画そのものは題材がシリアスなのにジョークたっぷりでテンポよくて。この異常な状況を伝える使命感がひしひしと感じられる。
マイケル・ムーア氏すごいなと実感。

 先進国なのに。。住みたくない国だなーと思った。この映画そのものが2008年公開だから、今現在がもっと改善されていることを願いつつ。毎月の自分の給与明細から引かれている数千円の健康保険がありがたく感じられたよ。