『ハイ・フィディリティ』2016/02/20 11:21

・音楽好きなのにモテない。 ・好きなことはリストやランキングを作りたがる ・好きだった異性や恋人の思い出を思い出す時、その時々で聴いていた曲もセットになっている。 …こんな人は見た方がいい映画。  月曜日の朝に聴きたい曲テープ、好きな女性に想いを伝えるテープ、誰かにオススメしたいアーティストのテープ…何かにつけてテープを作る。主人公のロブを始め、彼の経営する「チャンピオン・バイナル」の従業員みんなそう。  『(想いを伝えるテープを作るときは)歌詞の隅々まで気を配る』…それは、手間のかかる、不器用な作業。でも、音楽が大好きで日常に溶け込んでて、またそれを日常のシーンごとに寄り添わせていく、丁寧に音楽と向き合ってる作業。そんな、スピーディーとは無縁、不器用なのが良いんだよね。  この映画にもジャック・ブラックが出ている。「チャンピオン・バイナル」に出勤してくる場面のくだりがいい。ディック選曲のテープを完全否定、放り投げて自分の作ってきたテンションアゲアゲのテープをかけ始めるのなんか最高。「チャンピオン・バイナル」、行ってみたい。 劇中で使われている曲もいいよ。サントラ欲しい。  そして、ロブ、冴えない男の設定だってなってるけど、すんげーモテてるよね。