追想 金沢③ 竹久夢二、くるみや2011/06/04 23:12

  「美の巨人」で「黒船屋」というタイトルの美人画が紹介されていた。それで思い出した。2010年金沢に行った時のこと。

 金沢に来たから、せっかくだからこっちの竹久夢二美術館もみてみたいなぁ。と思っていて。しかし金沢市内から少し離れた湯涌温泉にあるから日程が厳しくて今回は行けないなぁと半ば諦めかけていた旅行2日目。ひがし茶屋街を歩いていて懐華楼の中を見学していたら、窓からの眺めに「くるみや」の文字が見えた。何かアタリな香りのするお店だぞ、と思いながら、懐華楼の裏手にあるその店へ。ああ、こういうことか。
 和風小物のなかに竹久夢二の柄のものが。その品ぞろえもセンスがよい。(夢二デザインのパッケージのキャラメル、箱がかわいかったなぁ)
 嬉しくなってご主人に話しかけた。「夢二がお好きなんですね」。
「夢二美術館、今からでも行けますよ。そこのバス停からバスに乗って小一時間くらい」と言う。縁だ。もう、行くしかない。
 昼下がりだったがバスに乗り湯涌温泉へ。静かな温泉街。夢二と恋人の彦乃が滞在したのだという。なるほど、二人で過ごすのに良い場所だと思った。夢二が歩いたという高台にも上った。風もどこかしらかぐわしい感じで、行って良かったと思う。
 写真 右、「金沢湯涌夢二館」で買った「黒船屋」をあしらった一筆箋。左、ガイド本「乙女の金沢」(ISBN4-12-390137-9)。

くるみやのご主人はこうも言った。「黒船屋は伊香保温泉にあって毎年9月ごろ公開されるんですが、あれは、本物を見るとすごいですよ。」・・・行くしかないかな(笑)

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