帰省2011/05/17 22:02

 相方(恋人)と茨城県南部の実家に行った。

 一緒に住む前にまずはごあいさつ、というわけなのである。両親とごはんを食べて実家に一泊、私の育った環境や学校や風土を見ておきたいという旅だった。
 実家は農村地帯、兼業農家である。家の裏には田畑が広がる。家屋自体は小高くなった丘に建っていて、裏手の田を見下ろすことができる。東京で育った相方は周りに広がる自然に感激している様子。田んぼに下りて行って水面をじっとみている。私もなにげなくその様子を見ていてふと足元のシロツメクサに目をやると。四葉のクローバーが。27歳まで住んでいたが、今の今まで実家の敷地で四葉は見つけたことがなかった。それがどうしたことだろう。

 『ハチクロ』の略称でおなじみの漫画、「はちみつとクローバー」。学園青春ラブストーリーなんだけど、最後のシーンでこのタイトルの意味が分かる。(これから読む方、ごめんなさい。)純粋に人を想うことそのものの大切さ。それが主人公の男の子の未来を作っていくんだろう。なんて事を思いながらね。
 私は見なかったが、相方は野生のキジがつがいでその田んぼに降り立っているのも目撃したという。一匹ならたまに見たけど。この短い時間になんて強運な人なんだろう。この人は、我が家に祝福されてるんだろうね。

 クローバーは押し花にした。この日を忘れないようにありたい。

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